山国神社(京都市)概要: 山国神社は京都府京都市右京区京北鳥居町宮ノ元に鎮座している神社です。山国神社の創建は宝亀年間(770〜780年)に勧請されたのが始まりと伝えられています。
延暦13年(794)平安京遷都の際は山国の郷から木材を切り出し大内裏御造営に利用した事から大工寮修理職の官人が派遣され本殿を造営し祭主として和気清麿呂の分霊が勧請されました。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳では式内小社として記載され長和5年(1016)には神位正一位を賜りました。
その後も朝廷の祈願所として菊花の御紋章を賜るなど社運も隆盛しますが源平の乱や元弘の乱などの兵火で度々焼失しその都度再建されています。天正7年(1579)、明智光秀の丹波侵攻の兵火により再び社殿が焼失しましたが文禄5年(1596)と慶長7年(1602)に社殿が造営されました。
当地は古くから皇室に近く庇護されていきた関係だった為、幕末には有志による山国隊(83名)が組織され鳥取藩と共に関東・東北地方を転戦しています。山国神社は明治6年(1873)に郷社、明治33年(1900)に府社に列しています。
山国神社:上空画像
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