真名井神社(宮津市)概要: 真名井神社は京都府宮津市字中野に鎮座している神社です。真名井神社の創建は不詳ですが、神話の時代から豊受大神を祀っていていたと伝えられています。祟神天皇の御代(紀元前97〜紀元前29年)、大和国笠縫邑に祀られていた天照大神の御霊が当社の境内に吉佐宮として遷されました。その後、垂仁天皇の御代(紀元前29〜紀元後70年)に天照大神が、雄略天皇の御代(456〜476年)には豊受大神がそれぞれ伊勢に遷りました。
養老3年(719)に籠宮として現在の元伊勢籠神社の境内に遷座すると、現在の境内には元伊勢籠神社の奥宮として真名井神社となったとされます。社殿(天保3年:1382年建築、桁行1間、梁間2間、檜皮葺、元伊勢籠神社本殿と共に京都府指定文化財)は神明造で大きく張り出した向拝付け足した特異な形態を持ち、社殿背後には本殿にあたる2つ磐座があります。右の磐座は豊受大神、左の磐座は天照大神とされ、さらに奥には様々な神々が祀られています。
真名井神社の参道には社号に由来する御霊水「天の真名井の水」があり、その対面には波せき地蔵堂が建立されています。案内板によると「 昔、大宝年間(約1300年程以前)に大地震の大津波が押し寄せたのを、ここで切り返したと伝えられ、以後、天災地変から守る霊験と子育て、病気よけの妙徳も聞こえる。又、日本の原点、真名井の神へのお取次もされると云うあらたかなお地蔵さんでもある。」とあります。
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