金光寺(福知山市)概要: 三岳山金光寺は京都府福知山市字喜多に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。金光寺の創建は大化年間(645〜650年)、役行者が三岳山修験道場として開いたのが始まりと伝えられています。
平安時代に入ると山麓の佐々木荘が比叡山妙香院の荘園になったことから比叡山延暦寺の末寺となります。南北朝時代初期には三嶽神社に蔵王権現が祀られ、その別当寺としても隆盛し最盛期には境内に七堂伽藍が建ち並び多くの修験者達が訪れたと云われています。
戦国時代に入ると明智光秀の焼き討ちなどで多くの堂宇が焼失し江戸時代初期には金光寺と宝寿院、宝光院だけとなり、江戸時代末期には金光寺だけとなりました。
金光寺は寺宝が多く中でも鎌倉時代後期に製作された絹本著色愛染明王像(縦147.0cm、横87.2cm)と鎌倉時代に製作されたと思われる紫絹金泥種子曼荼羅図(縦98.8cm、横67.8cm)が福知山市指定文化財に指定されています。
境内には福知山市指定文化財に指定されている宝篋印塔やかつて修行場だったと思われる観練瀑などがあり当時の山岳信仰の名残が見られます。山号:三岳山。宗派:高野山真言宗。本尊:不動明王、十一面観世音菩薩。
金光寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-福知山市教育委員会
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