正暦寺(綾部市)概要: 那智山正暦寺は京都府綾部市寺町堂ノ前に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。正暦寺の創建は天慶5年(942)、空也上人が当地の訪れた際、自ら聖観世音菩薩像を彫り込み安置したのが始まりと伝えられています。
当初は須知山の山頂にありましたが正暦2年(991)聖楽上人が現在地に移し七堂伽藍を整備しました。その後、平重盛の他、歴代綾部藩主である九鬼氏から庇護され寺運が隆盛しました。特に九鬼氏は祈願所とした為、天保9年(1837)の本堂再建時にも尽力し境内整備を行っています。
寺宝である絹本著色仏涅槃図(鎌倉時代)が国指定重要文化財に指定されている他、木造千手観音立像(鎌倉時代)が綾部市指定文化財、本堂背後に広がる庭園(江戸時代中期:枯山水庭園)が京都府指定名勝にそれぞれ指定されています。
正暦寺山門は入母屋、桟瓦葺き、一間一戸、四脚楼門。本堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り板張り、内部の内陣には本尊となる聖観世音菩薩像が安置されています。山号:那智山。宗派:高野山真言宗。本尊:聖観世音菩薩。
正暦寺:上空画像
【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-那智山正暦寺
|
|