高倉神社(綾部市)概要: 高倉神社は京都府綾部市高倉町に鎮座している神社です。 高倉神社の創建は養和元年(1181)、後白河天皇第二皇子高倉宮以仁王の御霊を勧請したのが始まりと伝えられています。高倉宮は治承の乱を指導しましたが平清盛に破れ源頼政の領地である丹波に逃れ治承4年(1180)に吉美郷(現在の里町)で死去しました。その後、世直しの神、高倉天一大明神として信仰され社運も隆盛しましたが元文年間(1736〜1740年)、火災により社殿、社宝、記録などが焼失、延享3年(1746)に社殿が再建されました。
現在の拝殿はその当時の本殿を改築したもので、木造平屋建て、切妻(むくり付)、銅板葺き、平入、桁行3間、 桁行2間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白木板張り、向拝懸魚には鳳凰、蟇股部には中国故事、木鼻には象、唐破風壁面には笹と虎の彫刻、棟梁は室田庄右衛門家久、彫刻が長谷川如泉が手懸けています。高倉神社拝殿は江戸時代中期に建てられた神社本殿建築の遺構として貴重なことから京都府登録有形文化財に登録されています。又、境内全域が京都府環境保全地区、例祭に奉納されるヒヤソ踊は綾部市指定無形民俗文化財 にそれぞれ指定されています。祭神:以仁王。
高倉神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-綾部市教育委員会
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