山家城(綾部市)概要: 山家城は天正10年(1582)、谷衛友が1万6千石でこの地に配された際築いたのが始まりとされます。関が原の戦いでは西軍に付き田辺城攻めに参加しましたが田辺城城主細川幽斎の助力もあり本領が安堵されます(衛友は幽斎の歌の弟子で元々戦意が低く、内通していたとも云われています。)。
2代衛政は衛冬(弟)に1千5百石、衛之(甥)に2千5百石、衛清(甥)に2千石を分知した為、1万石となり諸侯に列したものの城主格ではなかった為、山家城も城郭ではなく陣屋構えの小規模のものでした。
2方が由良川と上林川の崖地で背後が中世和久氏の居城甲ヶ峰城が控えた構成で周囲を空堀など囲ったと思われます。明治3年の火災により残っていた陣屋の建物が焼失し現在は山家城址公園として整備され模擬櫓門や藩主の祖霊を祀る谷霊神社が建立されています。
山家城址公園:上空画像
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