高津八幡宮(綾部市)概要: 高津八幡宮は京都府綾部市高津町 宮ノ段に鎮座している神社です。高津八幡宮の創建は元慶5年(881)、京都の岩清水八幡宮の境内から当地に金鳩が飛んで来たことから聖地と悟り、岩清水八幡宮の別宮として分霊を勧請し如意別宮と称したのが始まりと伝えられています。
当初から神仏混合し別当寺として極楽寺が務め、最盛期には5坊、1千石を有し社運も隆盛しましたが明応9年(1500)、火災により社殿、社宝、記録などが焼失、文亀元年(1501)に再建されました。歴代領主である大槻氏、九鬼氏(綾部藩主)、有馬氏(福知山藩主)からも崇敬庇護され社領の寄進や社殿の造営などが行われています。
現在の社殿は嘉永5年(1852)、綾部藩7代藩主九鬼隆都によって建てられたもので、棟梁は桑原兵右衛門、彫刻は相野徳兵衛が手懸けています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され明治6年に村社、大正5年に郷社、大正12年に府社に列しています。
社宝が多く、社殿が綾部市指定文化財に指定されている他、紙本墨書高津御山八幡宮勧進状(室町時代)、紙本著色八幡縁起絵(室町時代)、木造獅子・狛犬(南北朝時代)、紙本淡彩墨絵大槻辰高像(鎌倉時代)もそれぞれ綾部市指定文化財に指定されています。祭神:仁徳天皇、仲哀天皇、応神天皇、神功皇后、玉依比賣命
高津八幡宮:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-高津八幡宮
・ 現地案内板-綾部の文化財を守る会
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