金剛心院(宮津市)概要: 秘密山金剛心院は京都府宮津市字日置に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。金剛心院の創建は平安時代後期に開かれたのが始まりで宝光寿院と称していたと云われています。
永仁2年(1294)、忍法(鎌倉極楽寺を開山した僧)が中興開山すると寺運が隆盛し、後宇多上皇に仕えた千手姫(荘園領主松田頼盛の娘)が出家し当寺の尼となっています。それを聞いた後宇多上皇は姫に愛染明王坐像を与え、寺号を金剛心院に改めたそうです。
江戸時代に入ると歴代宮津藩主に庇護されましたが、寛政3年(1791)と安政元年(1854)に大火となり多くの堂宇が焼失し次第に衰微します。寺宝も多くの木造愛染明王坐像、木造如来形立像、制札が国指定重要文化財に指定されています。山号:秘密山。宗派:高野山真言宗。本尊:愛染明王像。
金剛心院の文化財
・ 木造愛染明王座像(厨子附)−鎌倉時代−国指定重要文化財
・ 木造如来形立像−平安時代前期−国指定重要文化財
・ 制札(6枚)−足利尊氏-・六波羅探題−国指定重要文化財
・ 石造高石地蔵尊−嘉暦4年−宮津市指定文化財
金剛心院:上空画像
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