如願寺(宮津市)概要: 如願寺の創建は万寿元年(1024)、皇慶上人(比叡山延暦寺の僧)が開いたのが始まりと伝えられています。丹後守護職一色氏の家臣小倉氏から庇護され寺運が隆盛しましたが、一色氏と細川氏との兵火により30余りあった堂宇が尽く焼失したことで衰微します。
その後、領主となった細川忠興が天正年間(1573〜1592年)に再興し、寛文12年(1671)に当時の宮津藩主永井尚征が祈願所として庇護し堂宇を再建しています。歴代宮津藩主から庇護されましたが往時程は回復せず数多く擁していた子院も江戸時代には6院のみになっています。
現在の本堂は寛文12年(1671)に再建されたもので棟梁は冨田平左衛門尉茂平で当地方に現存する阿弥陀堂建築としては最古級の古さで、宮津富田大工が手掛けたもので年代が明確の建物としては最初期のものとされます。寺宝も多く木造薬師如来立像や木造皇慶上人坐像などが宮津市指定文化財に指定されています。
如願寺の文化財
・ 本堂−寛文12年−京都府指定文化財
・ 仁王門−元禄3年−京都府指定文化財
・ 五輪塔−鎌倉時代−宮津市指定文化財
・ 木造薬師如来立像−平安時代−宮津市指定文化財
・ 木造皇慶上人坐像−鎌倉時代−宮津市指定文化財
如願寺:上空画像
八脚門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-宮津市教育委員会・宮津市文化財保護審議会
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