愛宕神社(亀岡市)概要: 愛宕神社は京都府亀岡市千歳町国分南山ノ口に鎮座している神社です。愛宕神社の創建は不詳ですが神話の時代から信仰されていたとされ当時は東側に面する白雲山を御神体とする自然崇拝の祭祀場とされます。
継体天皇元年(512)に社殿が造営され神社として確立すると貞観6年(864)に従五位下、貞観14年(872)に従五位上、元慶3年(879)に従四位下に列し、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には式内社(丹波国桑田郡 阿多古神社)として記載されています。
一説には愛宕山山頂(朝日峰)に鎮座する愛宕神社(総本宮)は当社の分霊を勧請したものとされ「元愛宕」、「愛宕本宮」との別称もあります。その後は神仏習合し修験の修行場として繁栄、特に丹波国分寺と関係が深かった事から、国分寺が衰退すると多くの僧が愛宕神社に身を寄せたそうです。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が排され愛宕権現像が麓にある養仙寺に移されています。現在の愛宕神社本殿は鎌倉時代後期(弘安3年:1280年頃)に建てられたもので一間社流造、檜皮葺、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、三方浜縁、高欄、左右に脇障子付、当時の様式を伝える大変貴重な遺構であることから国指定重要文化財に指定されています。祭神:火産霊神、伊邪那美神、大国主神。
愛宕神社:上空画像
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