金剛寺(応挙寺)概要: 福寿山金剛寺は京都府亀岡市曽我部町穴太宮垣内に境内を構えている臨済宗天龍寺派の寺院です。金剛寺の創建は正応2年(1289)、仏国国師により開かれたのが始まりとされます。その後、一時衰退しましたが天正6年(1578)、玉堂により再興されました。
又、円山応挙縁の寺院としても知られ幼少時には当寺で修行し両親の菩提寺でもあります。その後、応挙は画の修行の為に当村を離れましたが、天明8年(1788)には両親の供養と幼少期に御世話になった感謝の意から本堂の襖57面に「山水図」、「波濤図」、「群仙図」を描き奉納しています。
金剛寺山門は明和8年(1771)に建立された鐘楼門で入母屋、桟瓦葺、一間一戸、上部には宝暦14年(1764)に朝鮮通信使として来日していたパクトクウォン書の扁額が掲げられています。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行9間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊となる釈迦牟尼仏が安置されています。山号:福寿山。宗派:臨済宗天龍寺派。本尊:釈迦牟尼仏。
金剛寺の文化財
・ 紙本淡彩波涛図-天明8年(円山応挙作)-国指定重要文化財
・ 紙本墨画山水図-天明8年(円山応挙作)-国指定重要文化財
・ 紙本淡彩群仙図-天明8年(円山応挙作)-国指定重要文化財
・ 白梅−推定樹齢200年以上-亀岡市の銘木100選
金剛寺:上空画像
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