田中源太郎旧邸(亀岡市)概要: 田中源太郎は亀山藩の御用商人の生まれで明治維新以降は豪商として名を馳せ政界へも進出した人物です。現在の建物は明治30年代に5年の歳月をかけ建てられたものです。
洋館は明治31年(1898)の建物で、木造2階建、寄棟、桟瓦葺、正面1階はテラス風で、2階はガラスで囲われたサンルームになっています。開口部には要所要所にファンライト風の半円形窓を配し、天井や階段手摺、吹き抜けなど家具調となり当時の洋風建築の要素が随所に取り入れられています。
和館は木造平屋、寄棟、桟瓦葺、式台付き玄関や書院風の座敷、床の間など格式の高い凝った造りになっています。田中源太郎旧邸は明治時代の豪商の邸宅として貴重なことから国登録有形文化財に登録されています。又、前面に広がる庭園は7代目小川治兵衛が作庭したもので京都府の名勝に指定されています。
田中源太郎翁旧邸:上空画像
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